ギフト会社にできること=きっかけを贈ること
「体験して備える防災ギフト」
2020年は未知の感染症が広がり、世界規模で未曾有の危機に直面しました。昨年、日本は阪神淡路大震災から25年が経ち、そして今年2021年は、東日本大震災から10年、熊本地震から5年という大きな節目を迎えます。ソウ・エクスペリエンスでは、長年考え続けてきた「防災」がテーマのギフト「体験して備える防災ギフト」を2020年11月17日に発売しました。ギフトがきっかけで防災の準備を始める人が一人でも増えてほしい。そんな思いを込めています。この商品発売を記念し、防災の専門家で監修者でもある・高荷智也さん(以下、高荷さん)を招いての防災セミナー&新商品解説トークイベントを開催。スタッフや取引先の皆さんが、ZOOMを通じて集まりました。今回は、ソウ・エクスペリエンスでライティング業務を担当している吉田明乎が、イベントの内容に沿って、高荷さんが伝える在宅避難のポイントをご紹介したいと思います。
講師紹介:防災アドバイザー・高荷智也さん
ソナエルワークス代表。「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに活動する防災の専門家。高荷さんのYouTubeのチャンネル、ソナエルTVでは、防災についての幅広い情報が発信されています。自分や周りの人の命を守るために、ぜひご覧ください。
目次
- 在宅避難の知識がなぜ重要か
- 在宅避難準備、まずはここから実践
- 「体験して備える防災ギフト」商品情報
「避難場所」と「避難所」の違いを知っていますか?
避難生活で亡くなってしまう災害関連死
そもそも避難所に入れる可能性は低い!という事実
在宅避難のための準備をしよう!
平和なうちに、楽しみながら予行演習ができる「体験して備える防災ギフト」
①「暗闇生活」(照明の確保)
②「非常用ランチ」(食事の確保)
③「自宅で水探し」(水の確保)
④「非常用トイレ」(トイレの確保)
⑤「発電&チャージ」(電気&情報の確保)
在宅避難の知識がなぜ重要か
■「避難場所」と「避難所」の違いを知っていますか?
最初に、防災アドバイザーの高荷さんから、災害が起きたとき、避難する先には種類があるという説明がありました。「大きく分けて2つあります。それは『避難場所』と『避難所』です。『避難場所』は指定緊急避難場所とも呼ばれ、津波や洪水など、自宅にいると命が危ない災害があったときに、緊急に避難する所です。『避難所』は指定避難所とも呼ばれ、最寄りの学校や公共施設になります。災害で命を守ったあとに、家が倒壊、またはライフラインが止まり、備蓄もなく生活ができないというような場合、一時的に身を寄せる場所です」。これらは、日頃からハザードマップでしっかり確認して、家族がいる人はお互いに情報を共有しておくことが大切です。パソコンやスマホで検索できます。
高荷さんが、ZOOM参加者と一部の会場(オフィス)参加者に向けて講演をしてくれました
■避難生活で亡くなってしまう災害関連死
では、避難所に移動した後、どのような生活が待っているのでしょうか。「避難生活は、心と体の健康に非常に大きな影響があります」と高荷さん。不便で不衛生な生活、医療・食料・日用品の不足、プライバシーの問題……。災害直後は命が助かったが、実はその後の避難生活で命を失う人も多いと説明します。「例えば熊本地震では、死者・行方不明者50名に対し、災害関連死は223名。これは驚くべきことです。救える命を守ることも、防災対策では重要となります。現在、新型ウイルスの問題もありますが、感染症などの複合災害は、以前から重要な課題となっています」。
提供:ソナエルワークス
■そもそも避難所に入れる可能性は低い!という事実
しかし、災害時に避難所に行くことは義務なのかというと、そうではありません。「避難指示や避難勧告がでた場合は、命の危険が迫っていますので躊ちょなく避難場所に行くべきですが、自宅で生活できるのなら、わざわざ避難所に行く必要はありません。しかも、避難所の収容可能人数は非常に少ないのです。例えば東京の人口が1,386万人として、避難所の数は2,964箇所。それに対し、避難所の定員は317万人です。受け入れ可能率は23.7%になります。住人の8割は避難所に入れないということになるのです」。(高荷さん)新型ウイルスの影響がある現在は、さらにその収容人数の1/4に縮小されるとのことでした。
そもそも、避難所で生活することは物理的に難しいという事実。そして短期滞在の想定であることから、難民キャンプに劣る環境だといいます。
「避難所生活はさまざまな問題があるのならば、避難所に行かないための対策が必要です。対策の1つ目は、被災地の外に親戚や知人がいるなら、一時的に疎開をするということ。2つ目は自宅での在宅避難です。大多数の方は後者になるでしょう。自宅が被害を免れて必要な物資があるならば、在宅避難をおすすめします」。(高荷さん)
提供:ソナエルワークス
在宅避難準備、まずはここから実践
■在宅避難のための準備をしよう!
在宅避難のための防災準備は大きく分けて2つ。「1つ目は大前提としての建物対策。大地震や浸水害から自宅を守るための準備です。家の耐震化や室内の安全対策をしてください。これから引っ越しの予定がある方は、ハザードマップを確認して、安全な場所を探しましょう。その上で2つ目のインフラ対策をしてください」。(高荷さん)
災害が起こると、停電・停ガス・断水・下水破損・通信障害・流通停止・買い占めなど困ったことが起こります。インフラが使えなくなったときのための防災対策として、どんなモノがあれば生活ができるのでしょうか。
「在宅避難に必要なインフラ対策は5つ。照明の確保・食事の確保・水の確保・トイレの確保・電気&情報です」と高荷さん。ではここから、高荷さんの解説を交えつつ、ソウ・エクスペリエンスから発売された「体験して備える防災ギフト」の中身をご紹介したいと思います。
■平和なうちに、楽しみながら予行演習ができる「体験して備える防災ギフト」
「体験して備える防災ギフト」では、「暗闇生活」「非常食ランチ」「自宅で水探し」「非常用トイレ」「発電&チャージ」という、在宅避難で直面する5つの体験がギフトブックにて詳しく紹介されています。そしてその体験に関連した防災グッズを、専門サイトから1点取り寄せることができます。平和な今のうちに、いざというときのための練習ができるというわけです。
①「暗闇生活」(照明の確保)
人間は暗闇では身動きが取れないため、停電時は照明の確保が必要になります。懐中電灯がある家庭は多いと思いますが、ピンポイント照明のため、部屋全体を照らすには不向きです。そこで、懐中電灯を室内照明として使うときの知恵として冊子で紹介しているのが、ペットボトルを使った簡易ランタンです。
トイレットペーパーを用意し、芯の中にスイッチをONにした懐中電灯をさして立てます。次にペットボトルに水と油を入れ、蓋をしてよく振ります。トイレットペーパーの上にペットボトルを置くと、アラ不思議! 光源が室内に広がり、あっという間にランタンのできあがり。「これは江戸時代のあんどんの原理を利用したテクニックです。ぜひ試してみてください」。(高荷さん)
「体験して備える防災ギフト」で取り寄せられる防災グッズは、LEDランタンです。3光色に調整可能で、非常時のほか、アウトドアでも活躍します。付属のアタッチメントを使用すれば、吊るすこともできるので便利です。
会場ではペットボトルランタンの使い方を実演しました
お取り寄せ防災グッズ「LEDランタン」の詳細はこちら
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/904/items/491
②「非常用ランチ」(食事の確保)
防災対策の花形、非常食。非常食と言うと、「カンパン」を思い浮かべる人も多いと思いますが、最近ではさまざまな種類の非常食が存在します。非常食には、行動食・避難食・短期備蓄・長期備蓄の4つに分類されます。この中の短期備蓄というのが、在宅避難用の非常食になります。
短期備蓄のポイントは、調理不要で食べられること、常温のまま食べられること、食器がいらないというようなことが基本になります。「肉や魚、フルーツなどの缶詰やカレーなどのレトルト食品、カップ麺などのインスタント食品、そしてお湯を注ぐだけでご飯が食べられるアルファ米などがオススメです。お湯を沸かしたり温めて食べたりするために、カセットコンロと併用すると良いでしょう」。(高荷さん)
「体験して備える防災ギフト」では、煮込みハンバーグやマフィン、黒蜜きなこ餅などが入ったグルメな非常食セットを用意。スタイリッシュなボックスに入っており、部屋の片隅に置いても違和感がなく、インテリアに溶け込むデザインもうれしい点です。「非常時は、温かくておいしい食事や甘いものは特に心が和みます。メンタルヘルスヘアとしても大変有効です」。(高荷さん)
バラエティに富んだ非常食を紹介しているところです
お取り寄せ防災グッズ「非常食」の詳細はこちら
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/904/items/490
③「自宅で水探し」(水の確保)
災害に備えるための水の目安は、1日あたり一人3リットルといわれています。これはすべて飲料水ではなく、生活用水を一部含んだ量です。そして飲料水はすべて「水」である必要はありません。お茶や野菜ジュース、炭酸水などでも良いと高荷さんは説明します。「防災対策は真面目にやりすぎると息切れします。できるだけ手抜きをして、楽に考えてください。そのために有効なのが、飲料水や食べ物を日常的に備蓄する『ローリングストック』。普段の生活で消費し、減った分を買い足す方法です。防災専用に揃えるのではなくて、普段食べたり飲んだりしているものをちょっと多めに準備し、それを繰り返すことで常に在庫がある状態にします」。(高荷さん)
「体験して備える防災ギフト」では、生き物が生息できる淡水なら、人が飲めるレベルの水に浄水できる防災グッズを取り寄せることができます。手のひらサイズのコンパクトな浄水器で、登山などアウトドアにも使えます。
汚れた水を濾過する様子を実演しました
お取り寄せ防災グッズ「浄水器と非常用トイレのセット」の詳細はこちら
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/904/items/492
④「非常用トイレ」(トイレの確保)
上下水道がストップすると、深刻になるのがトイレ問題です。日本のトイレ事情は世界から見ても非常に恵まれた環境であるがゆえ、トイレが使えないという状況はあまり想像できないかもしれません。だからこそ、日頃から非常用トイレを準備し、災害が来る前に体験しておくと良いでしょう。一度経験したという、圧倒的な安心感にもつながります。「食事の備蓄をしても、非常用トイレの備蓄をしている人は少ないのが現状です。水や食べ物の備蓄の日数分、同じように非常用トイレも忘れず用意してください。体に入れる量と出す量は一緒に考えましょう」。(高荷さん)非常用トイレの備蓄は、一般的に最低1週間分の用意が必要といわれています。(1名×5回×7日以上)
「体験して備える防災ギフト」では、高い防臭機能がついた袋と、凝固剤がセットになった非常用トイレを取り寄せることができます。
左が凝固剤を使った場合で、右が新聞紙を使った場合
お取り寄せ防災グッズ「浄水器と非常用トイレのセット」の詳細はこちら
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/904/items/492
⑤「発電&チャージ」(電気&情報の確保)
災害時は、余震や二次災害の情報、安否確認、支援物資が配給される場所の確認など、情報収集はとても大事です。情報収集の道具としてスマートフォン(以下、スマホ)が役に経ちますが、停電が長期化すると電波がダウンする可能性もあるため、ポケットラジオも準備しておくと良いでしょう。そして大切なのが電気です。「スマホのバッテリーや予備の乾電池も終わりがありますので、電気を貯めたり、作ったりするための準備もしておきましょう」。(高荷さん)
「体験して備える防災ギフト」では、手回し発電式バッテリーを取り寄せることができます。コンパクトで持ち運びがしやすいうえ、女性や子どもでも片手で発電可能。充電台がスマホなどを入れる小物入れにもなっており、普段、机の上に置いて使用していてもまったく違和感がありません。
手動で発電した電気を、スマホなどに充電できます
取り寄せられる防災グッズ「発電・充電器」の詳細はこちら
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/904/items/477
「体験して備える防災ギフト」商品情報
いかがだったでしょうか。イベントに沿って、在宅避難の重要性や、在宅避難に必要なノウハウをざっと紹介してきました。
「体験して備える防災ギフト」では、今回紹介したトピックに関する詳細な情報や、今後に役立つ知識などを掲載したギフトブックが付いています。ギフトブックを読んで、自分の生活に足りない防災グッズを取り寄せるギフトチケットが入っており、これから防災準備をするきっかけに最適です。
新生活が始まるご家族、遠方で暮らすご両親などへの贈り物に、ぜひご検討ください。
防災準備といわれても、何から始めていいか分からないもの。また、掛け声だけではなかなか始められないものです。贈り物がきっかけで、一人でも多くの人が防災準備を始めることを願っています。
「体験して備える防災ギフト」
13,750円(税込)
商品詳細はこちら
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