体験ギフトの利用者が20万人を突破
2017年母の日商戦、5月販売数は2013年比760%
親密な関係の人への贈り物に、体験ギフトの需要が高まっています。ソウ・エクスペリエンス株式会社(東京都目黒区、代表取締役社長:西村琢)の体験ギフト利用者は2017年3月、累計で20万人を突破しました。近年利用者が急増しており、当社ではギフト市場における「体験」の存在感が、特に2015年から増していると分析しています。2017年の「母の日」商戦においては、体験ギフトの販売個数(当社ECサイト集計)は昨年同期比の約240%、2013年同期比の約760%を記録しました。これは、日本のEC取引額の伸び率をはるかに上回る増加です。6月18日の「父の日」も、同様に需要の拡大を予測しています。
【本件のポイント】
●ギフト市場において「脱モノ化」が進行し、体験型の市場が急拡大している
●体験ギフトの拡大は欧州をはじめ世界的な潮流
●「母の日」の販売は前年同期比240%、2013年同期比760%
【本件の概要】
当社は2005年創業のベンチャー企業で、一貫して体験ギフト事業を手がけてまいりましたが、特に2015年から需要の拡大を実感しています。2017年5月の母の日商戦においては、体験ギフトの販売個数(当社ECサイト集計)が昨年同期比で約240%、2013年同期比では約760%を記録しました。これは、日本のEC取引額の伸び率をはるかに上回るペースです。母の日のみならず販売は好調で、2017年ECサイトの売上は昨対比230%を見込んでいます。
【母の日の傾向】
母の日に特に支持されたのが、リラクゼーション系と食事系の体験ギフトでした。また、2人で利用することを前提にしたギフトも人気で、両親に贈る場合や、贈った本人と母親が出かける場合があると推測しています。こうした傾向について当社では、「日頃の疲れを癒やしてほしい」「自分の時間を過ごしてほしい」「たまには夫婦で出かけてほしい」といったメッセージが、体験ギフトに込めやすかったと分析しています。
【背景】
親密な相手への贈り物で支持
体験ギフトに類するものは以前からありました。食事券や仕立て券、旅行券がそれに当たります。現金に近い形なので比較的誰にでも贈りやすい半面、一歩踏み込んだメッセージを伝えるのは不得意です。一方、当社が手がける体験ギフトは体験の質やラインナップ、ユーザーエクスペリエンス、デザインに投資をしています。贈られた瞬間から体験するまでの一連の流れを重視し、結果的に贈り手の満足度が高いものを目指しています。
こうした中で、これまでの金券やカタログ型ギフトでよく使われていた儀礼的なギフト機会とは異なる、親密度の高い個人的な贈り物に使われるようになりました。例えばお中元やお歳暮などは現状、利用が少なく、友人や両親への誕生日、クリスマスプレゼントが用途として多くなっています。母の日に体験ギフトが利用されたのは、こうした背景があるものと分析しています。親密な贈り物では予算が高く、ギフト市場全体では大半が5000円以下であるといわれている一方、当社は平均予算が2倍以上の1万円を超えています。
世界的な「体験」の価値の高まり
インターネットが登場して久しく、読んだり見たりすることができる情報の価値は相対的に低下しているといわれています。一方、体を使って何かをする体験の相対的な価値は増大しています。これは様々な場面で起きており、顕著な例は音楽市場でのライブやフェスティバルの拡大です。
また、情報技術の発展で労働の効率は増しており、先進国を中心に余暇は増加傾向です。将来はAIがさらなる効率化を進めると予測され、これは大きなトレンドであると認識しています。
「体験」をキーワードにしたベンチャー企業は多く登場していますが、実は体験ギフトも2000年代前半から世界的に広がり、当初盛んだった欧州のみならず、北米や東南アジアでもプレイヤーが増えています。 欧州のリーディングカンパニーは年間売上が600億円ともいわれており、直営店を10店舗構えています。欧州では「体験を贈る」ことが日本よりもポピュラーです。日本でもまだ拡大余地が大きいと分析しています。
【体験ギフトとは】
体験ギフトは、贈られた人が様々な体験をできるというギフト商品です。体験の概念は広く、レストランやカフェでの食事、リラクゼーション施設での施術、陶芸などのものづくり教室でのワークショップ、音楽教室、アウトドアアクティビティ、フィットネスなどあらゆる種類の体験があります。
テーマや価格によって様々なパッケージがあり、当社では例えば、選べる体験の種類が最も多い「総合版カタログシリーズ」で5500円、1万500円、2万500円、3万500円、5万500円(いずれも税別)の商品や、東京と横浜の厳選したサロンで施術が受けられる「個室スパ&エステチケットシリーズ」で1万2500円、2万2500円(同)の商品など、約40商品があります。 単に体験を並べるだけでなく、「贈られて喜ばれる体験」を追求し、体験の開拓やパッケージの開発をしています。
販路は当社が運営するECサイトのほか、Amazon.jpや楽天、Yahoo!ショッピング、LINEモールにも出店しています。また、百貨店や雑貨店など100店以上のリアル店舗でも取り扱っていただいています。
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